河崎玲 作
飛鳥は声と共に足で地を蹴った。
飛鳥は茜を腕で抱き締め地面に倒れこむ。
「ってぇ~」
耳元で飛鳥の声がする。
茜はがばっと起き上がって飛鳥を見た。
血は出ていない。
「飛鳥!怪我してない!?」
茜は飛鳥に詰め寄る。飛鳥は上体を起こして茜に視線の高さを合わせる。
「別どこも痛くねぇし、怪我もしてねぇよ。そんなヤワじゃねぇ」
確かに、鍛え続けている人間が受け身一つ出来ないのはかなりの気の緩みや、よほどの緊急事態位だろう。
「良かった…」
ぼそりと茜が呟いた。
ふうっと安堵のため息をついた。
「茜、お前は怪我してねぇか?」
飛鳥に言われて確認してみる。
「えっ?特には…ないわね」
飛鳥はそうかっと笑う。
くしゃっと破顔する姿は男か女かわからない。
「さてと、怪我もないならさっさと帰って着替えないといけないわね」
茜はもう一度自分の洋服をみて、泥だらけだわっと笑う。
まぁ仕方がないだろう。
地面の上に倒れこんだのだから…
「あ~…服こんなにしちまって…小春にどやされる」
飛鳥が気が重そうにため息をつく。
「頑張れ」
茜は苦笑いを浮かべ歩きだす。
飛鳥が無事でいてくれるならそれで十分だもの…
お守りが守ってくれたのもあったりして…
茜は一人笑った。
2005/01/23 公開
後書きという現実
はい、恥ずかしいです。
ラブラブです。
周囲の話はブッ飛んでます。
まぁ時間は夜だししかたないか(苦笑)
なんというか…
女装した飛鳥が何を言おうと知ったことではないのですが…
よく女装姿で好きな女の子とでかけられるよね(苦笑)
いや、それでこそ飛鳥だ(笑)
でわ、ここまで読んでいただいてありがとうございました!
2005.01.23.飛鳥の誕生日にて食べ過ぎからくる腹痛と戦いながら
玲