河崎玲 作
あたしはいつも飛鳥の背中を視線で追ってる。
別に意識をしているわけでもない。
ただなんとなく…目が飛鳥を追うのよね…
「飛鳥くん♪今日こそはこの服、着て貰うからね?」
小春は、見るからに女物のフリフリの服を手に持ち飛鳥に迫ってた。
現に、その飛鳥はというと、さも嫌っそうに後ろにどんどんさがってく
そっちに行っても壁しかないのに…
本当に馬鹿よね…
「断固拒否する!!!」
そんなに逃げても意味無いのに…
大人しく諦めるってのを早く覚えればいいのよ
本当、馬鹿なんだから
「捕まえたvV」
案の定、飛鳥は小春につかまって着せ替え人形
これが当たり前の生活
いつもの日常
楽しい日常
「何一人で楽しそうに笑ってんだよ!」
あたしに気付いたらしい飛鳥はいきなり怒鳴ってきた
あたしはクスリと飛鳥に笑いかける
「べっにぃ?」
ただあたしはこの日常が楽しいだけよ?
楽しい日々
笑いの絶えない日常
明るい仲間達の笑顔
優しく
そして頼もしい仲間達
そんな皆に囲まれて
声を上げて笑って
そんな日常が楽しくてたまらないだけだもの
「お前には俺を助けようって気は……あるわけないよな」
飛鳥は苦笑いを浮かべた
「決まってるじゃない?見てる方が楽しいでしょ?」
飛鳥は変な声を上げて服を脱ごうと躍起になってるけど、小春はそれを阻止して
若菜はそれを見てくすくす笑ってる
時雨は飛鳥を見ながら苦笑いを浮かべて飛鳥を見てて
紅葉は楽しそうにはしゃいでる
そんな皆が誰より一番好き
今のあたしの居場所
あたしの大切な人達
あたしの『仲間』
―皆、大好きよ?-
あたしは誰にも聞こえないような声で呟いた
「茜―?何か言ったか?」
あたしは一瞬びっくりした
でも次の瞬間には飛鳥達の笑いの輪の中にはいって笑ってた
「べつにぃ?気にしなくてもいいんじゃない?あんたに似合ってるって言ってただけだもの」
飛鳥はまた変な声で叫んだ
そう、あたしは ただ、呟いただけ
『あんた達のことが大好きってね』
Fin
2004/09/11 公開
どうも、河﨑玲です
今日は突発的に小説を書いてみました
茜視点になっちゃってます
なんか、私自分と茜重ねちゃうんですよね…
新生DREAMキャラで自分に一番似ているから(苦笑)
手の動くように
自分の書きたいように書いていたら
あまりに短くなりそうだったので、必死こいて少し長くしてみました
最初は、茜が飛鳥にぼそっと告白するってイメージだったんですが、新ドリメンバーに告白しちゃってます(苦笑)
そっちの方に手が勝手に動いたから(笑)
それでは、最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました♪